焼肉はご飯が進むし、ビールも旨いけれどカロリーが心配です。でも、焼肉は食べたいですよね?
そこで注目されているのはホルモンです。焼肉において、ホルモンのカロリーはカルビやロースなどと比べると低カロリーというイメージがあります。
焼肉をしてもカロリーの心配がいらないならばこれほどいい話はありません。ですのでホルモンのカロリーについて述べたいと思います。
1. 焼肉はカロリーが高い?
そもそも焼肉は太るのか?カロリーをとりすぎてしまうものなのか?そこから明らかにしていきましょう。
皆さんは焼肉をする時は、肉だけを食べますでしょうか?
もちろんホルモンや、野菜も焼いて食べるとは思いますが、前述したとおり、焼肉は、ご飯が進むし、ビールと一緒だとなお美味しい、と思う方も多いことでしょう。ですのでついつい焼肉一回あたりの摂取カロリーは必然的に増加しますね。
一部の地域ではご飯が冷麺だったり、また人によってはビビンバを頼んだりすることもあろうかと思いますが、いずれにしてもそれらは炭水化物。どうしてもカロリーの高いものとなりますね。
ビールなどはアルコールや糖分もありますからこれもカロリーは高めです。
確かに肉自体のカロリーも決して低くはないのですが、どうしてもカロリー摂取量が増えてしまいます。
2. ホルモンとは何か?
焼肉をすると、どうしてもカロリーを余計に摂ってしまいます。そこでホルモンをカルビなどの赤身肉や霜降りの肉などと置き換えたら摂取するカロリーの総量も減らせるし、なによりホルモンは多種多様ですからいろんな食感や味も楽しめることでしょう。
ちなみにホルモンと言うのは、「牛や豚などの臓物」をさし、語源は「捨てるもの」という意味の関西弁に由来するとも生理活性物質(インスリン、アドレナリン、エストロゲンなど)のホルモンに由来するともいわれており、諸説あります。しかしながら、この場合におけるホルモンは「内臓」ですので、それはいわゆるカルビやバラ肉、ロースとはその組成から違いがあります。
いわゆるカルビなどの赤身の部分は「筋肉」ですが、それは性格には「横紋筋」と呼ばれるものに相当します。こちらは腕や胸、背中などの「骨格筋」を形成しており、その生体の意思で自在に動かせるため「随意筋」とも呼ばれています。しかしながら「心筋」は例外で、横紋筋であるにもかかわらず自在に動かすことができず、「不随意運動」をします。骨格筋はその仕事量は大きいのですが、多くのカロリーを消費し、疲弊します。ですが心筋や、これから述べる「平滑筋」は疲れ知らずで常に動くことができる性質を有しています。
横紋筋に対する、平滑筋は胃や腸などの内臓を構成する筋肉で、前述したとおり休むことなく動くことができる性質を持ちます。しかしながらその生体の意思で自由に動かすことはできず、「不随意運動」を続けています。
このように、そもそもカルビ、バラ、ロースに対して、ミノやレバー、マメなどは明確な違いがあります。
確かにこれらのホルモンには脂肪がついてはいますが、ご存知のとおりカルビやバラやロースは骨格筋ですから、筋肉に脂肪がくっついているか、その中に脂肪が入り込んでいます(いわゆる霜降り肉)。
身体を動かす、物を持つなど、その仕事量が大きいために脂肪としてエネルギーを蓄え常に供給できるようになっており、なにより焼肉においてはわざと脂肪がついた状態でそれらを供するわけですから、どうしても脂肪分は多いと言わざるを得ません。
しかしながらホルモンの筋肉である平滑筋はその性質上、筋肉の中に脂肪が入り込むことはありません。骨格筋に比べ、運動量は大きいわけではないですが、常に運動することを要求されるため、より丈夫で弾力があり、損傷しづらい組成であることが必須となります。
しかしながら、腸に脂肪がついたり、肝臓が脂肪を蓄えすぎてしまうケース(いわゆるフォアグラ)もあることはあります。
ちなみにホルモン(狭義では腸をさすことも)を焼肉で供するときは、そこについている脂肪をそぎ落としますね。
というわけで、比較的ホルモンはカロリーが少ない道理となります。
3. ホルモンから滴るものは何なのか?
とはいえ、ホルモンを焼肉にして食べるときに少し気になるのは、あのジュワッとした旨みとまろやかさ。それと、焼くときに出る、ジュッと滴るものではないでしょうか?
それを目の当たりにすると、「本当に低カロリーなのか?」と疑問が頭をよぎります。「実はホルモンは脂が多いのか?」と疑いを持つのではないでしょうか?
結論から申し上げますが、確かにホルモンにも脂肪分はあります。ないわけではありません。前述したとおりです。
ですが、これも前述しましたが、ホルモンを構成する平滑筋は骨格筋などの横紋筋と比べると脂肪分が少ないです。その少ない脂肪分が、焼肉をすると熱で脂肪が溶け滴り、流出していくわけです。
結果として、脂が表面に浮き出ているのでジューシーな口当たりはあるものの、焼く時点で脂肪分は流出し、その中に含まれる脂肪分はだいぶ減少しているはずです。
その観点においても、ホルモンは脂肪分が少ない、つまりカロリーが比較的少ないと言えますね。
ですので、実は焼肉自体は「肉料理としては」比較的脂肪分を控えた調理法ともいえます。煮込みなどは汁に脂肪分が溶け込んでいます。しかしながら、冒頭で述べましたが、焼肉はついついご飯やビールなどが進むために結果的にカロリーをたくさん摂取する料理かもしれません。
4. ホルモンのカロリーが高い場合
ここまでホルモンの低カロリーについて論じましたが、ここで皆様にご注意いただきたい点がございます。
それは、ホルモンの調理についてです。
ホルモン自体が低カロリーでも、それを実際に口にする時は、甘辛い、旨みたっぷりのタレをつけたり、焼く前に和えたりする調理法がありますね。ホルモン(今の場合においては腸のこと)を甘辛いタレで和えて焼く調理法をご存知の方も多いかと思います。
確かに旨いのですが、当然のことながら、味をつけることでそのカロリーは高くなります。
焼肉でのホルモンは食感を楽しむことができますが、なにかしらの味をつけて食べることが多いために、そのせいで、結果的にカロリーが増えます。
どうしてもカロリーを気になさるのであれば、味付けは塩やレモンなどで召し上がることをおすすめします。
おわりに
結論として、ホルモンそのものはカロリーが、「比較的」少ない食材といえます。
それに、肝臓の調子が悪い時はレバーを食べるとよいなど、医食同源の考え方も中国にはありますので、内蔵つまりホルモンを食するメリットは大きいのです。
美味しく楽しく、しかも健康的に焼肉を楽しむためにホルモンはすばらしい活躍を見せてくれます。
ホルモンの魅力が伝われば幸いです。