和牛の歴史後編「和牛を育てたのは輸入牛だった!?」

牛肉

皆さまこんにちは!
前回から和牛の歴史を紐解いて皆さんにご紹介していますが
既に和牛の代表格である「黒毛和種」の誕生に至るまでの歴史を見てきました。

そこで今回は和牛の歴史後編ということで和牛の更なる発展と
その前に立ち塞がった大きな試練についてお話ししていこうと思います!

この記事でわかること

1.農業の機械化で和牛はさらに発展した!?

2.和牛を襲った2大危機「輸入自由化」と「BSE問題」とは!?

3.通販で買えるオススメの和牛をご紹介!!

和牛の歴史をもっと知りたい!

そんなあなたには、当記事が参考になりますよ。
ぜひご覧ください(`・ω・´)ゞ

和牛の更なる発展~スーパー種雄牛の誕生~

1944年には「黒毛和種」「褐毛和種」「無角和種」の3種が
1957年には「日本短角種」も認定されたことで「和牛」の基礎が出来上がりましたが
それと前後する形で優秀な和牛を管理する制度にも進展が見られています。

1948年には業界団体である「公益財団法人全国和牛登録協会」が設立されました。
これにより子牛登記を始め、能力の高い牛を登録する制度が確立しました。

これは優秀な種雄牛の種雄牛の選抜にも貢献しており
「スーパー種雄牛」と呼ばれる「田尻号」もこの制度で能力を見出された存在です。

農業の機械化による食用牛への一本化

和牛の歴史の中で大きな変化の一つが昭和30年代以降に進んだ農業の機械化です。

前編でもお話ししましたが、それ以前の牛には食用としての役割の他にも
役牛と呼ばれる農作業に従事させることも大きな役割の一つだったのですが
農業の機械化により役牛としての役目を終えることになりました。

これまでは役牛としての役割もあったので
動きが鈍重化するような改良は難しかったのですが
食用牛専用になったことでその点を気にする必要がなくなった為
改良が大きく進むことになりました。

時代は高度経済成長期でもあり、牛肉需要が伸びたことや
乳製品の普及による乳用種との差別化もこの流れを後押しすることになりました。

牛肉輸入自由化による存続の危機

ここまで比較的順調に発展してきた和牛ですが
今までに2度大きな危機に直面したことがあります。

その一つが「外国産牛肉の輸入自由化」です。

それまでは高い関税などによって和牛は安い海外産牛肉から守られていたのですが
1991年に始まった牛肉輸入自由化により外国産が大量に輸入されるようになりました。

これにより和牛は安価な外国産に駆逐されてしまうのではないか
という危機感もあったのですが和牛は決して消滅したりはしませんでした。

むしろ外国産牛肉との差別化の為
改良を進めることで生き残りを図ろうとしたのです。

その一つが霜降り肉化です。

今では高級黒毛和牛の代名詞にもなっている霜降り肉は
この輸入自由化に対抗して大きく広まったと言えます。

実際1990年代後半には20%程度だったA5ランク牛ですが
2021年には50%以上を占める程の発展をみせています。

またブランド牛の誕生にも大きな影響を与えました。

飛騨牛は輸入自由化を契機に統一ブランドとして誕生したものであり
このように輸入自由化以降にブランド牛として確立したものも多く存在します。

輸入自由化により和牛は大きな危機へと見舞われましたが
むしろそれをバネに大きな飛躍を遂げたとも言えるでしょう。

牛肉業界へ激震が走った「BSE問題」

和牛を襲ったもう一つの危機がBSE問題です。

これはイギリスで発症が確認されたものが2001年に国内で発生したもので
ウィルスと同じような動きをする「プリオン蛋白」と呼ばれる物質が原因で発症する病気です。

この病気が恐れられたのが、イギリスでプリオン蛋白の
人間への感染が確認されていたからです。

特に危機感が増大したのはこれが新型コロナウィルスと違いタンパク質なので免疫系に反応せず
ウィルスではないのでワクチンも作ることができず
人間に感染した場合、治療手段が全くなかったということでした。
実際に感染した方の死亡率は100%という恐ろしい病気です。
イギリスにおいては最悪数百万人の方が犠牲になるとさえ言われていました。

幸いなことに牛から人への感染は想定していたほどは広がらなかったのですが
これにより牛肉は危険な食べ物であるというイメージが生まれ、消費量は激減。
関連業界でも廃業が相次ぐなどかなり深刻な状況に陥りました。

この問題は牛肉の安全性が大きく揺らいだのもそうですが
国産牛を海外産と偽って不正に補助金を得ようとする事件も発生し
牛肉に対する信頼性までもが失われるような事態にまで陥っていました。
これはある意味で輸入自由化以上に深刻な状況であったという見方もできるかもしれません。

こういった事態を受けて整備されたのが「牛トレーサビリティ制度」です。

詳しくは別記事で紹介しているので簡単に説明しますと
牛一頭毎に個体識別番号を設定して一元管理することにより
消費者に対して情報の提供を行う仕組みことです。

これは国内で飼養される原則すべての牛が対象で出生から肥育
と畜までの飼養地などがデータベースに記録され
消費者はサイトで番号を照会することで牛の経歴を確認することができます。

こうして振り返ると和牛は美味しさや霜降りといった味の品質だけでなく
安全面においても大きな進歩を遂げてきたといえるでしょう。

通販で買えるオススメの「和牛」をご紹介!

ここでは通販で買いたい時にオススメの和牛をご紹介します!

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「サブトン」とも呼ばれ、その柔らかくてとろけるような食感は格別です!

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初めての方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?

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部位はリブロースとサーロインを厳選。
どちらも濃厚で上品な甘味が特徴の部位なのでハズレなしです!

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しかも切り落としにありがちなバラバラのお肉ではなく、大判サイズ!
すき焼きにしても十分に楽しめるお肉になっています!

お財布事情は厳しいけどA5ランクが食べたい…そんなあなたにオススメです!!

まとめ

今回は和牛の歴史特集後編ということで農業の機械化による食用専用化から
輸入自由化やBSEといった和牛を襲った危機の歴史までをご紹介しました!

これまで数多くの危機を乗り越えてきたのも生産者の努力と情熱があったこそです!
今も多数の困難に直面している和牛ですがこの先もきっと乗り越えてくれることでしょう!!

今後の和牛の発展が楽しみですね!


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