和牛の歴史前編「和牛が発展したのは海外種のおかげだった!?」

牛肉

黒毛和牛と言えば日本を代表する高級食材のひとつ!
アメリカのオバマ元大統領を魅了した神戸牛を始めとしたブランド牛は
あらゆる人を幸せにする魅力溢れた食べ物だといえます。

誕生日など特別な日に食べる高級食材というようなイメージを
持っている方も多いと思いことでしょう!

5さいの女の子
5さいの女の子

じゃあ「和牛の歴史」っていつ始まったの?

和牛って名前が付くくらいだし、遺伝子流出が問題になるくらいだから
日本固有の牛であることは何となくわかりそうですが
いつから始まったの?って言われると困ってしまいますよね。

というわけで今回は「和牛の歴史」について調べてみました!

江戸時代以前の肉食禁忌の時代から和牛の誕生まで!
「牛は食べるよりも人間と一緒に働くことが重視された!?」
「和牛は海外種との混血によって発展した!?」などなど
和牛の歴史をバッチリ解説していきます!

この記事でわかること

1.在来牛は江戸時代以前から存在した!

2.肉が美味しいことより重要視されたのは「よく働いてくれること!?」

3.和牛は海外種との混血によって発展した!?

和牛の歴史を知りたい!

そんなあなたには、当記事が参考になりますよ。
ぜひご覧ください(`・ω・´)ゞ

肉食タブーな武士の時代!牛の役割は役牛だった!?

日本の在来牛に関する有名な資料として「国牛十図」があります。

これは鎌倉時代末期に記されたもので、神戸牛の元牛として有名な「但馬牛」を始め
10種類の在来牛のイラストと特徴が描かれています。

例えば「但馬牛は腰も背も丸々として頑健」「淡路牛は小柄であるが力が強い」と
記されており、地域によって特徴を持っていたことがわかりますね。

この中に但馬牛が含まれていることからもわかる通り
これは日本のブランド牛のルーツを感じられる資料であると言えます。

一つ注意するべきポイントがあるとすれば当時の牛の役割は食用ではなく
農耕や運搬を目的とした「役牛」だったということです。
その為当時は役牛としてどれだけ価値が高いかということが重要視されました。

これは牛が貴重な労働力だったことに加えて仏教の影響もあって
肉食がタブーであるとされていたことも理由のひとつです。

もっとも近江牛が滋養強壮薬扱いで江戸時代から食されていたことからもわかる通り
完全に禁止されていたわけではありませんが
基本的に肉食がタブーであるということに変わりはありません。
なので明治以前は肉食牛として改良されることはありませんでした。

文明開花によって肉食の時代が始まった!

明治維新によって日本と西洋の交流が始まると
西洋文化を取り入れる過程の中で肉食が奨励されるようになります。
肉食は文明開花の象徴になり、牛鍋が人気料理となりました。
牛肉を食べる時代が本格的に始まった時期と言えるでしょう。

時を同じくして乳用や肉食用として海外産の牛の輸入が始まります。

これにより輸入された海外品種と日本の在来種を交雑させて
品種改良を進めようという試みが始まります。

しかし最初の頃は決してうまくいったとは言えないものでした。

交雑した牛は大型で成育も早かったものの、鈍重だったからです。

肉食が解禁されたとは言っても役牛としての役割がメインであることに変わりはなく
この時期は役牛としての役目を終えた牛を食用にしていました。

つまり役牛としての役目を果たせなければ価値は低かったのです。

海外種との交雑で改良が進んだ!

しかし先人達は諦めず外国種との交雑による改良を進めていきました。

1912年には外国種と在来種の良いところを取り入れた改良種を作っていく方針が
政府によって打ち出されました。
これにより合理的な改良を進める為の基準作りや
条件を満たした牛を登録して管理する制度などが確立されていきました。

この制度によって生まれた牛のことを「改良和種」と言います。

これ以降在来牛は役牛としてだけでなく
肉食用も考慮に入れた改良が進められるようになりました。

上記の試みは功を奏し、約30年後の1944年には現在まで続く
「黒毛和種」「褐毛和種」「無角和種」の3種が固定種に認定され
総称して「和牛」と呼ばれるようになりました。

こうして流れをみるとわかりますが
現在でこそ日本固有の固定種として認定されている和牛ですが
決して在来牛のみで構成されているわけではなく
外国種との交配によって誕生した品種であるということです。

和牛の大型化や成育速度の向上など和牛の発展において
外国種は大きな役割を果たしています。
在来牛だけでは今日のような発展はなかったかもしれません。

しかし和牛という日本固有の牛が誕生したのは決して偶然の産物などではなく
多くの先人による多大なる努力の賜物であることは間違いないと言えるでしょう。

通販で買えるオススメの「和牛」をご紹介!

ここでは通販で買いたい時にオススメの和牛をご紹介します!

但馬牛・三田和牛専門店ミート・マイチク「但馬牛・三田和牛食べ比べ 六華段重ね440g」参考価格5980円

一つ目はAmazonで買える和牛をご紹介!
但馬牛・三田和牛の食べ比べセットです!

モモや牛肩ロースといった定番部位を始め
カイノミ・ウチヒラやハネシタ・ミスジといった希少部位まで
いろんな部位を少しずつ食べることができます!

赤身と霜降りの希少部位を少しずつ食べたい方にオススメです!

岩手こだわりの食 贈喜屋「いわて短角和牛 赤身1kg(250g×4)」参考価格5880円

こちらは存在自体が貴重な「日本短角種」の一つ「いわて短角和牛」の商品です!

自然交配、自然放牧を中心に育てる「夏山冬里方式」なので
牛は足腰がきたえられ、赤身肉は締まりつつも旨み成分が多く
低脂肪でヘルシーながらもジューシーで噛みしめるほどに深い味わいを楽しめます!

日本短角種の美味しい赤身肉を堪能したい方にオススメです!

鹿角市「日本短角種 かづの牛 1頭買い」参考価格500万円

最後は話題のふるさと納税から異色の一品をご紹介します!

こちらは秋田県鹿角市によるふるさと納税商品で
なんと希少な日本短角種である「かづの牛」を一頭丸ごと手にいれることができます!

その量なんと約300kg!!
31部位ごとに真空パックにして140サイズのダンボール16箱での配送という
とんでもないスケールになっています!!

正直、誰でも買えるというものではありませんが
今年儲けすぎてしまったという事業主の皆さまいかがでしょうか?

まとめ

今回は和牛の歴史特集ということで明治以前の肉食タブーの時代から
和牛の誕生までの流れをご紹介しました!

この先、和牛は農業の機械化によって肉食専用化したことや
海外産の牛肉輸入自由化などによって更なる発展の歴史を歩んでいくことになります!

和牛の歴史、後編をお楽しみに!


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